エプタ

時代の先へ エプタ

Vol.80 2017.1月[華号]
華号

特集

奄美
二つの文化の境界に生きる

エプタ表紙
 
 B A C K N U M B E R L I S T S
 Vol.80  C O N T E N T S

―新春対談 
 ゲスト◎西田佑子さん バレリーナ
 ホスト◎阿部武彦
 ヒノキ新薬(株)代表取締役社長
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特集 奄美
二つの文化の境界に生きる


― 奄美の宝 シマ唄

― 奄美の海

― 奄美の伝統行事

伝統飲料「ミキ」

2018年世界自然遺産登録を
  目指して

 奄美の自然

奄美の風土が生んだ
  大島紬

奄美を描いた孤高の画家
  田中一村

― 戦争遺跡 加計呂麻島

戦争から生まれた南島文学
  島尾敏雄

島で唯一の舟大工

― 奄美の味
  黒糖焼酎/海の幸
 「かけろま きび酢」/「ナリミソ」
  島の恵み 食文化

― 奄美の魅惑の島々

奄美MAP

次号予告/BOOK PRESENT/
  編集室から

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八つの有人島、四十八の無人島からなる奄美群島。

その中心地、奄美大島は、鹿児島から南西へ約三八〇キロメートル、
太平洋と東シナ海の間に位置する。面積は約七一二・三九平方キロメートル、
周囲は約四六一キロメートルで、日本では佐渡に次いで二番目に大きい島である。
目下、二〇一八年の世界自然遺産登録を目指す奄美の自然は魅力に溢れている。
雨が多く、常緑の原生林や広大なマングローブの森には、
国指定特別天然記念物の「アマミノクロウサギ」を始めとする
多種多様の固有の動植物が生息している。豊かな自然同様、奄美には独自の文化が息づく。
かつて琉球王国や薩摩藩に属した歴史的背景を持つことから、
二つの文化の影響が色濃く残り、島の各集落には、

伝統を守る珍しい祭りや芸能が今も息づき、人々の生活の要になっている。
そして、何より魅力的なシマ唄がある。シマ口(島の言葉)の意味はわからないが、

どこか郷愁を誘われる懐かしさがある。
幾つもの顔を併せ持つ奄美は懐深い大人の島だ。